向井メンタルクリニック

メンタルヘルス徒然草

2015/11/4 水曜日

失声症:ストレスで声が出ない

Filed under: 1.診断の重要性について — mukai @ 14:52:28

しっせいしょうとよむ。

失声症とは、心理的要因により声が出なくなった状態。耳鼻咽喉科の領域では「機能性発声障害」とも呼ぶらしい。声を出そうとするが、小さな声しか出ない、無力性の声、自分はチャンと声を出そうとするのに、ソッと内証話をする時のような声しか出せないような状態である。

ある声楽家の方、有名な方らしい。コンサートが迫ってきたので、発声の練習をしすぎた、突然声がうまく出なくなり、小さな声しか出ないということでお見えになった。普通に会話する場合では問題ない。むしろ声は大きいくらいである。それが歌を歌うとなると声が出ない、震える。頑張って大きな声を出そうとすればするほどうまく出ない。

コンサートまであと数日、時間がない。もうちょと、早く来てよと言いたくなる。

ここでいつもの「逆説志向」。この人にはスタッフの前で

「思い切り下手に、音程を外して歌ってください」ということにした。

始め少し引っかかったが数分もかからず

「おかしいな〜?チャンと声がでるわ!」怪訝な顔。

当院で数回、コンサートしてもらって、我々はプロの歌声を堪能させていただいた。我々のためのミニコンサート得した気分、役得です。あと少量の安定剤を少量の処方して、本当に困ったら服用するようにした。

昔学生時代の音楽の時間に、非常に独特の節回し、簡単に結えば「音痴(あまりよい言葉ではないので注意)」の人がいて、コーラスの時間にどうしてもうまく音程が出せない人がいた。音楽の先生曰く、コーラスの中にいて、こんなに全く違う音を出せるのは、よほどの「才能」がないと出来ないと言って、その生徒に「おまえは独特の才能がある」と「ほめていた」を思い出した。

暫くして、彼女から連絡があり、コンサートうまくいった。彼女のブログに、チョットだけ、お礼文章載せたよとのことで、私のブログにも彼女のことを書いてよいと、連絡をいただいた。

光栄です。

流石にご本人の名前は避ける。

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